島村楽器 イオン長岡店 シマブロ

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イオン長岡店 服部の「今一番愛用している楽器」

こんにちは、デジタル担当の服部です。
今回は楽器店スタッフの「今一番愛用している楽器」ということで、私が使っている楽器を紹介したいと思います。
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デジタル担当とか言っておきながらドラムのペダル?
いや、デジタル担当だからこそ何かこう、ドラムペダル型のフットスイッチとか?

・・・すみません、ドラムのペダルでございます。
PearlのP-201Pというペダルで(1996年~2004年まで製造)これの後継機種がエリミネイターシリーズにあたるんですかね。
ダブルチェーン&アンダープレート付きモデルで、しっかりとして安定したアクションが特徴です。

実は私はもともとはドラマーでございます。
ここ数年はバンドもやってないのでまともに叩いてませんが、最近はドラム熱が上がってきてDTMそっちのけでこっそり練習してたり。

さて、ペダルの細かい解説をする前に、私のドラムスタイルを説明しておきます。
ずばり「パワー命」です。とにかくパワーが出ていないと気が済まないのです。
ヘヴィロックも「パワー命」ですし、ポップでキュートなラブソングも「パワー命」です。
とにかく一発入魂一撃必殺のパワーが欲しいんです!力こそパワー!
当然ペダルのこだわりポイントも「パワー命」となっております。
「パワー命」ならペダルがノーマル状態のままでは満足出来ません。
そこで私がやっているパーツ交換や調整を詳しく紹介しちゃいましょう!

パーツ交換編

①ビーターをKITANOチタンシャフトビーターに交換

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このチタンシャフト&ウレタンヘッドのビーターはパワー重視にもってこいなのですが、チタンシャフト特有のしなりがあって細かい連打もやりやすいです。
が、最重要ポイントはパワーでも連打性でもなく「折れにくい」ことです。
スティールシャフトだと突然ボキッと折れるんですよね・・・。チタンシャフトはだんだん曲がってきて少しずつヒビが入ってきて折れます。
ライブの1ステージぐらいなら余裕で耐えてくれます。シャフトが折れてバスドラの無いスカスカビートにならずに済みます。
何故チタンシャフトの折れ方を知っているかというと・・・一度折っているからですね。。。
黒いウレタンヘッドは初期のやつです。現行のは半透明黄色ですね。
KITANOチタンシャフトビーターの詳細はこちら

余談ですが、Pearlのクウォードビーターについて。
昔のと現行のを下から見比べてみると隙間部分に何やら違いが。
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現行のは補強?みたいなのが入ってますね。1999年ごろに仕様が変わったみたいです。補強というよりこれで少し重心が先端に寄っているんでしょうか?
昔、クウォードビーターが軽いのが嫌で、この隙間部分をセメダインで埋めて重くしたことがありました。
その後にこの仕様変更があって、やっぱり軽過ぎたのかな?と思いました。

②NINJAベアリングに交換

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二本の支柱に入り込む形のこのベアリングを、Pearl現行機種のP-3000とかP-2100Cに搭載されているスムーズなNINJAベアリングに交換。
よーく見てみると「NINJA」と書いてありますね。
また余談ですが、純正ベアリングはロットによって生産国が違います。私が持っているのでもJAPAN、THAILAND、SINGAPORE等。
まぁ動きの違いなんて判らんので気にしないでいいです。NINJAベアリングはJAPANですね。

③スプリングローラーベアリングを交換

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Speed Star Bearingに交換します。パワーを求めるならなるべくロスの無いスムーズなアクションにしたいところ。
このベアリング交換はかなりの威力を発揮してくれますよ!
スムーズなアクションはパワーヒッターでなくとも追求したいところ。上記のNINJAベアリングと共に全ドラマーに勧めたい!
NINJAベアリングはPearlでしか使えませんが、Speed Star Bearingは各ペダル用に数種類あります。
Speed Star Bearingの詳細はこちら

④パワースプリングに交換

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Pearlにはノーマルスプリングとパワースプリングの2種類があります。パワースプリングの方がバネの力が強い分踏み心地が重くなりますがパワーが出ます。
P-201Pの純正はノーマルスプリングですがパワースプリングに交換。上が先細りになっているのがパワースプリングです。エリミネイターシリーズは最初からパワースプリングですね。
ついでにスプリングの調整・固定部分もP-201Pの純正だとしっかりホールド出来ず緩んでくるのでエリミネイターのものに交換して安定度を高めます。

スプリングローラーベアリングとパワースプリングはをまとめて交換
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調整編

①ビーターアングル

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寝かせて振りかぶりが多いほどパワーが出ますが細かいフレーズはやり辛くなります。
ビーターアングルは45度が標準でバランスが良いと思います。
「バランス?そんなことは知らん!とにかくパワーだ!」ということで、自分の脛や足の甲に当たらないギリギリまで寝かせます。
跳ね返って自分に当たると地味に凄く痛いんです。(足の小指をぶつけた的な)
実は角度が起きている方がパワーが出るという踏み方もあるのですが私には難し過ぎて無理でした。

②ビーターの長さ

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長くすると遠心力でパワーが出ますが細かいフレーズはやり辛くなります。
22インチのバスドラにセットしたときにヘッドの真ん中に当たる長さにするのが一般的です。
「バランス?そんなことは知らん!とにかくパワーだ!」ということで、出来る限り長くセッティングします。

③ウェイトバランサー

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ここまで書いてから思い出したのでここで紹介します。
さっきから当たり前の様に写っているTAMAのウェイトバサンサー。
シャフトに取り付けてビーターの重心のバランスを取るというやつです。重心が先端の方がパワーが出ます。
「バランス?そんなことは知らん!とにかくパワーだ!」ということで、先端に取り付けます。
もうバランサーというよりただの重りですね。

④スプリング

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パワースプリングに交換しましたが、さらに強くします。
「バランス?そんなことは知らん!とにかくパワーだ!」ということで、限界まで強くします。
目一杯ネジを締めると棒が下に飛び出ますね。

⑤パワーシフター

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踵の位置を三段階で調整する場所です。踵位置を動かすことによってカムにかかるチェーンの角度を調整します。
パワーシフターを手前にしてチェーンが斜めになるほど細かいフレーズ向き、奥にしてチェーンが垂直になるほどパワー向きです。
ノーマル状態では真ん中です。やはり真ん中がバランスの良いとこなんですが、
「バランス?そんなことは知らん!とにかくパワーだ!」ということで、当然奥にセッティングします。

⑥フットボードアングル

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チェーンの取り付け位置をカムの部分で三段階で調整できます。これによってフットボードアングルが変えられます。
ここもノーマル状態では真ん中です。寝かせた方が踏み込み時に重力を利用してパワーが出せると思うのです。
「バランス?そんなことは知らん!とにかくパワーだ!」ということで、寝かせます。

⑦トゥーストッパー

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フットボード先端に付いているトゥーストッパーが邪魔なので取っちゃいます。
フットボード先端の方が踏み込み量が多くなります。踏み込み量が多いほどパワーが出しやすいのです。チェーンギリギリの所まで踏み込みたいのです。
「バランス?そんなことは知らん!とにかくパワーだ!」ということで、取っちゃいます。
取るとトゥーストッパーの分フットボード先端が軽くなってパワーが落ちるという事も考えられますが私は取った方がパワー出ました。
フットボード先端裏側に上手く重りを付けれればよりパワーが出せるんではないかと。

比較

さて、ノーマル状態と「バランス?そんなことは知らん!とにかくパワーだ!」状態の比較をしてみましょう。

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見た目はご覧の通りですが、肝心のパワーがいったいどれほど違うのか。


撮影機材はZOOM Q4nのみで、もちろん同条件でございます。
うーーーーーむ、この動画ではこのパワーがさっっっぱり伝わりませんね。もっとしっかりREC機材を用意すればよかった。。。
バスドラの直撃を受けたベーシストが三半規管を揺さぶられて崩れ落ちた事があるくらいのパワーなはずなんですよ。。

P-201Pな理由

①こうゆう極端なセッティングというのはやっぱり無理をしている部分がありまして、何度かペダルを壊してます。
パーツの入手・交換がしやすい日本メーカーが安心です。
②ペダルのスペックとして、ダブルチェーン、アンダープレート付き、真円カム、という3点を満たしている物。
正直、上記①②に該当すればP-201Pじゃなくてもいいです。
同じPearlにしてもエリミネイターの方が踵のヒンジ部分の精度が高くフットボードのブレが少ない分パワーロスも少ないです。
ただ、個人的に大きな違いとして、エリミネイターになってからフレームの幅が狭くなってます。

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私の踏み方は、裸足でフットボードの先端部分を踏み込むことが多いです。わりと足が左右に動くので狭いとフレームに当たって痛いんです。
てか普通なら、フレーム幅が狭くなったことによってペダル全体の剛性が上がって、よりスムーズでパワーロスの少ないアクションが得られるというメリットの方がでかいです。
エリミネイターP-2000Cも持っていて踏み方も矯正したつもりなのですが、ずっと使っていて慣れている分何となくP-201Pばかり使うんですね。
多分直せる間はずっと使い続けると思います。もう廃盤になっているパーツもあるのでいつまで直せるやら・・・。

パワーヒッターになった理由

こんな「パワー命」な私ですが、もちろん最初からこうだった訳ではありませんよ?キッカケとなることがあったんです。
昔はバスドラは弱かった方です。ヒールアップ奏法が出来なくて全てヒールダウン奏法でやっていたのです。
当時(もう十年以上前ですね)やっていたバンドのギタリストがいなくなり、Ba&VoとDrの二人だけになってしまい、なんならいっそ打ち込みとかで同期でライブをやろうとなりました。
イヤフォンでクリックとオケをモニターしていたのですが、イヤフォンで外音を遮断しつつかなりの音量でモニターしていると自分のバスドラが聴こえない!となりまして、
パワーとアタックを求めるようになり、エスカレートしていったということですね。

※注意事項

今回紹介した内容を実践して「どこか壊れた」「ビーターが折れた」「バスドラのヘッドが破けた」
「うるさ過ぎてバンドを解雇された」「ドラムを始めた時のあの脛の筋肉痛をまた体験した」等、
問題が起こっても責任は取れません。ご了承下さい。



マニアックな長文にお付き合いいただきありがとうございました。
デジタル担当服部の「今一番愛用している楽器」でした。

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